2006年04月22日

毒の王様、世継ぎの粉

ヒ素ほど有名な毒薬もありません。
無職・無臭・無味。
しかも即効性はなく、ターゲットに蓄積させ続けられます。
ルネサンス時代に暗殺一家として名を馳せた
ボルジア家の十八番がヒ素でした。
ナポレオン暗殺説の根拠として挙げられる毒素もヒ素です。
真贋不明ながら自称ナポレオンの毛髪からは
確かにヒ素が検出されています。

こんなヒ素ですが、実は薬としても歴史も同様に長いです。
ヒッポクラテスは紀元前5世紀にすでに
ヒ素を使って潰瘍治療を行っています。
梅毒に対する特効薬として脚光を浴びたのも、
ヒ素化合物のサルバルサンでした。
喘息や癌まで幅広く使われた「ファウラー液」にもヒ素が含まれています。

毒のような薬のようなやっぱり劇薬。
そんなヒ素です。

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